Vol.178 求人数の増減の実態

2024年05月09日

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◇◇ ASTATE Monthly Letter ◇◇
(アステートメールルマガジン Vol.178)
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今月のひと言
「求人数の増減の実態」 代表取締役 福山 研一

今回のメールマガジンでも徳島県の雇用情勢についてお伝えしておりますが、人手不足・採用難と言われ続けているにも関わらず、有効求人倍率など雇用統計上はコロナ前の水準まで戻らず、最近では新規求人数が減少しているというニュースを目にすることもあります。

これに関して、セルフレジなど無人化・省力化が進んだ影響とか、物価高や賃上げへの対応に備えて求人を控える企業が増えているといった見方もありますが、ハローワーク以外の民間求人媒体の活用が増えたことで、雇用統計に反映されていないだけという捉え方もあります。

このメールマガジンでも公的な雇用統計として、厚生労働省が公表している指標をご紹介しておりますが、これはハローワークで受理された求人・求職申込みに基づくものとなっております。
ただ、特に転職市場などは、離職者支援を主としたハローワークでは十分にカバーしきれず、ハローワークは利用せず、民間の求人媒体を活用する求人企業・求職者が増えているのも事実のようです。
このところ転職媒体をはじめとした求人関連のCMが増えている影響もあるかもしれませんが、一部の転職サイトの公表データを確認したところ、コロナで一時落ち込んだ以外は、右肩上がりで求人数の増加が続いています。

景気動向指数においても、新規求人数が先行指数、有効求人倍率が一致指数、完全失業率が遅行指数として、採用系列で用いられており、同じ指標を定点観測的にウォッチしていくことも重要ですが、より実態に近い数値をつかんでいくことも必要になってくると思います。

弊社では、公的な雇用統計や民間公表データなど客観的な情報のほか、徳島で人材ビジネスを営みながら実際の生の声から伝わる肌感などもお伝えしていければと考えております。主観的な情報にはなりますが、今後の採用活動の参考にして頂ければと存じます。