Vol.184 衆院選と米大統領選の結果について

2024年11月08日

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◇◇ ASTATE Monthly Letter ◇◇
(アステートメールルマガジン Vol.184)
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「衆院選と米大統領選の結果について」 代表取締役 福山 研一

前回は自民党総裁選後のメルマガでしたが、今回は、10月27日の衆院選、11月5日の米大統領選を経てのメルマガとなります。
政治的な言及は控えたいと思いますが、選挙結果が雇用分野に及ぼす影響について、少し触れさせて頂きたいと思います。

まず日本の衆院選においては、各党の公約で目立ったのが、最低賃金の引き上げです。
つい最近、今年の引き上げが成されたところで、徳島県では11月1日に9.3%アップの980円への大幅引上げを予定しているタイミングでしたが、今後ますますの引き上げがさけばれ、自民党、公明党、立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党は、1500円という目標値を掲げ、与党の自民党・公明党は、5年以内の実現を目指すとされていました。

選挙結果としては、与党の過半数割れとなったことで、実現時期については流動的になった可能性もあります。また、ここ最近、キャスティングボードを握るのではと注目されている国民民主党が、早期に1150円を目指すと現実的な公約を掲げていたことも興味深いところです。

最低賃金の上昇に伴い、103万円の壁などの関係で労働時間を減らしたり、人手不足に拍車をかけることのないよう、国民民主党が主張する103万円の壁の引き上げも話題になっておりますが、適用拡大が図られつつある社会保険の扶養枠(130万円や106万円)の壁との兼ね合いも含めて、労働者にとっても企業にとっても最善の見直しを期待したいものです。

また、米大統領選ではトランプ氏に軍配が上がりましたが、関税引き上げで自動車産業への大打撃も懸念され、それが雇用にどう影響を及ぼすのか、その他、為替やエネルギー政策、戦争終結に向けた動きなど、予想が困難なことも多く、今後の動向は注視していきたいと思います。

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