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Vol.167 採用への考え方の転換
2023年06月04日
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◇◇ ASTATE Monthly Letter ◇◇
(アステートメールルマガジン Vol.167)
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今月のひと言
「採用ヘの考え方の転換」 代表取締役 福山 研一
ここ数年、コロナ禍による悪化もありましたが、それでも有効求人倍率が1倍を割ることはなく、 人手不足・採用難が続いています。最近でも、ホテル業界や教育現場での人手不足、売手市場の新卒採用等、毎日のように何らかのニュースが流れています。
この要因としては、景気動向とともに、少子化・労働人口の減少が大きく影響していると考えられます。例えば、私のような40代後半の団塊Jr.世代は、同年齢が200万人程度いましたが、いまの20歳前後の世代は、110万人程度と大きく減少し、今後も減少し続ける見込みです。
採用を考えるとき、従来は、最適な求人媒体選びに目が向けられていましたが、その後、どんな媒体を使うにしろ、求人情報の充実や、さらには求人企業の魅力度アップの必要性が意識されるようになってきたかと思います。
それも大切なことで、それを支援するのが人材サービス会社の役割でもありますが、ここまで求職者の母数が減ってくると、釣りたい魚のいない海域で立派なエサで釣りをするようなもので、会社の魅力や求人条件をいくら高めても、採用には結びつかない可能性もあります。(隣の海域にも届くほどの魅力があれば別ですが)
そこで、考えられる方策としては、会社に合う人、欠員を埋められる人を採用するという発想から、採用し得る人を活かせる組織に、会社側を合わせていくという発想に変えてみるのも一案かと思います。
例えば、採用し得る人としては、スキルはあるものの、育児等の家庭事情で、勤務時間や日数等に制約のある人や、人口のボリュームゾーンの40代・50代や、高年齢の人で、仕事を探している人は多いように思います。
会社の将来を考えて、年齢バランス面で、30代くらいの人を採用して、今後30年程度活躍してもらいたいというのも最もなことだと思いますが、50歳前後の人を採用して、15年程度ずつ2人に活躍してもらうという考え方もあるかと思います。
一人前になるのに10年以上かかるとか、若い人の発想に期待しているといった事情もあるかもしれませんが、徳島県の平均年齢は50歳を超えていますので、平均年齢以下は若いと考えてもいいかもしれません。
いずれにしても、これからは理想の人材を追い求めるのみならず、採用し得る人材をいかに活かしていくかという視点も必要になってくるように思います。