Vol.151 出来ることに目を向ける

2022年02月04日

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◇◇ ASTATE Monthly Letter ◇◇
(アステートメールルマガジン Vol.151)
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今月のひと言
「出来ることに目を向ける」代表取締役 福山研一

先週末、私も運営に携わらせて頂いたのですが、日本理化学工業株式会社の大山隆久社長の講演会が徳島市内で開催されました。
日本理化学工業は、川崎市にあるチョークメーカーですが、従業員90人のうち63人が知的障害者で、「日本でいちばん大切にしたい会社」でも一番に紹介されるなど、メディア等を通じてご存じの方も多いかと思います。

本当に学ぶことの多い講演会でしたが、私は、「障害者の出来ないことに目を向けるのではなく、出来ることに目を向ける」という言葉が特に印象に残りました。
これは、障害者に対してだけでなく、通常の会社内の人間関係にもあてはまりますし、家庭や育児においても通じることかと思います。どうしても、出来ていないことに目がいってしまいがちですが、出来ることを活かしたり伸ばしたりすることを考える方が、生産的で関係性も良くなります。

人材ビジネスにおいても、昨今の人手不足から、求人ニーズに合致する人材の確保、マッチングは従来に比べて難しくなってきておりますが、これを聞いて、少し考え方を見直す必要性も感じました。

求職者の総合的な評価をしつつも、求職者ひとりひとりの出来ることにもう少しフォーカスして、それが企業の課題解決に役立てられる先を考えることで、マッチングの数も満足度も上がるように思います。

人材ビジネスに携わる者として当たり前のことかもしれませんが、今回の講演会を機に、あらためて考えさせられ、そのためにも人の能力を見極める目や、求人企業の真の課題を把握する力を、もっと養っていかなければならないと思った次第です。